Windowsに仮想化コンテナを入れてWordPressの検証環境を考えてみた【設計編】

投稿者: | 6月 16, 2024

いざWordpressでブログを公開したものの、変更前の動作確認環境がなくてテンプレートの変更や追加プログラムの追加」などができず、現行のまま変更せずに運用してる人はいないのではないでしょうか。

私もその一人で、見切り発車でWebサーバーを公開したものの、テンプレートを変更することによるレイアウトの崩れ等が気になって変更できてません。(それ以前に見にくいかもしれませんが)

費用がかからずに動作確認用環境(検証環境)できないかなぁ

それならシェアNo.1のWindows OSにLinux立ち上げてWordpresの検証環境構築すればいいと思うよ!
これなら大半の人がローカル上で検証環境を立ち上げることができるから、実質タダだよ!

そのため、今回はWindows OSにLinuxを構築して、その中にWordPress用の検証環境を構築するための設計をしてみました。

1. WordPressの検証環境構築の要件整理

今回実施したいことは、「費用をかけず」「簡単に検証環境を準備」する2点を着目しています。

そのため、今回は読者にも試していただけるようにシェアNo.1のWindows機にLinuxを構築して、その中でWordpresの検証環境を構築します。

1.1 設計内容

今回はWindowsの中にLinux環境を導入して、その中にコンテナを作成するため、下記のような図で確認したいと考えてます。

仮想化イメージ

2. 必要なソフトウェア

この章では、検証環境に必要となるソフトウェアを説明していきます。

必要なOS,ソフトウェアは下記の通りです。

必要なもの
①Windows 10 pro以上のOS
②wsl(Windows Subsystem for Linu)
③Hyper-V
④docker

2.1 Windows 11 pro以上のOS

今回は今ある環境でお金をかけずに検証環境を構築するため、WIndowsを使用します。

また、Windowsに搭載されている「wsl」と「Hypser-V」の機能を使用するため「Windows 11 pro」以上を前提として記載します。

2.1.1wsl(Windows Subsystem for Linu)

wsl(Windows Subsystem for Linu)とは、Windows上にLinuxを構築する機能です。

このwslはバージョンが2つ存在しており、Linuxを完全に再現しているのはバージョン2となります。
また、バージョン2ではWindows 10から標準機能として搭載されている「Hyper-V」を使用しています。

今回はHyper-Vを使用したいため、バージョン2を使用します。

2.1.2 Hyper-V

Hyper-Vは仮想マシンを作成・管理できる機能です。
この機能を使うことによって、WIndows上にWindows OSを作成したり、CentOSやRHELなどのLinuxサーバを作成することができます。

また、Hyper-Vを導入すると下図のように使用しているWIndows OSがホストOSとなるため、追加した仮想マシンの管理を行うことができます。

Hyper-Vのイメージ

2.1.3 docker

dockerとは、コンテナを使用した仮想化技術です。Hyper-Vと同様の機能となりますが、一番の違いは「他者が作成したイメージをすぐに構築する」ことができます。

「docker hub」からイメージを取得することですぐに構築することができるため、ユーザの使用に合った環境を作成することができます。

そのため、今回はWordPress環境を作るため、docker hubからWordPressのイメージを取得して構築していきたいと考えてます。

dockerのイメージ

3.検証機と本番機構成の構成

検証機と本番機の構成は下図の通り検証環境はWindows上の仮想コンテナ、本番機はラズベリーパイとします。

構成の検討結果は次節で説明します。

3.1.仮想化コンテナの運用要件が定まらない

本記事投稿時点(2024年6月)で、Dockerの運用要件を考える際にサポート機能※が備わってないとこがあげられます。

仮想化コンテナで使用してる理由として、簡単に構築ができる点があると思います。
また、本番機を構築し終わって公開した後の運用フェーズに突入した後のサポート機能※が整ってないため断念しました。
※本記事のサポート機能とは、ベンダーが提供してる機能を示しており、障害が発生した際にHAなどを示してます

3.WordPress検証環境のアーキテクチャ

2章で必要なソフトウェアと、ソフトウェアの構成を簡単に説明しました。

2章を踏まえると今回のWordPress検証環境のアーキテクチャは下図になります。

WordPress検証環境のアーキテクチャ

4.さいごに

今回はいつも使用しているWindows環境にWordPressの検証環境が作成できるかについて考察してみました。

実際に2章で説明した通り、WIndows 10以上であれば仮想化など様々な機能が搭載されてるため可能であると考えられます。

次回以降は3章のアーキテクチャに従ってWordPress環境が作成できるかについて実証しながら説明していきます。

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